Diary

茨城県の近代美術館に、中村彝(つね)のアトリエの復元があります。内部を見せていただく機会がありました。

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アトリエには北向きの窓からの安定した光を用います、とよく聞きますが、確かにこのアトリエの大きく北向きに開かれたトップライトからは、部屋全体に淡い光が充満していました。

トップライトに向かう折り上げ天井は、平面的にも高さ方向にも角度を持っていて、光を拡散させています。斜めの天井がトップライトに収束していく造形は、アトリエ空間がそのまま空につながるように感じます。

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このアトリエは、画家の終の棲家でもありました。小さな家の中で、アトリエがほぼその面積を占めています。絵を描くことが彼にとってほぼすべてだったことがよく伝わってきます。画家の生活エリアは、南側にまるでアトリエの縁側のようなかたちでリビング兼ベッドルームとなっています。家は、その人の人となりや生き方、考え方をあらわすものなのだなあ、とあらためて感心した次第。

病弱でほとんど外に出ることができなかった画家は、このアトリエである住宅を建てる時にどんな設計打ち合わせをしたのかな??と想像してみてしまった。

このアトリエは一般公開しています。くわしくは、こちらへ。

http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/information/tsune/index.html

IIDのお仲間のHIROBAさんの新しいオフィス。感覚ミュージアムの常設作品「ShadowRays2013」の映像編集をしていただいた映像制作の会社です。IIDの中でお部屋を移動したのですが、とてもうらやましい環境。目の前に緑と木陰がいっぱいに広がって、コンサバトリー(温室)のような気持ちよさ。

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素敵な環境でお仕事がんばってください!

うちの事務所がシェアをしている204建築では、過去10年にわたって建築を体感するワークショップを重ねてきました。その集大成をまとめた小さなブックレットが完成。7月中、ずっとその編集作業をしていましたが、今日ようやく完成品が到着!

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表紙のグラフィックは、204建築メンバー、パワーアーキテクツの小林泉さんが、毎年描いてくれたポスターです。ちゃんとまとめて、あらためて眺めてみると、思考錯誤しながらつくりあげてきたワークショップたちに感がいひとしおです。

204建築の活動記録は、こちらのサイトへ!http://204kenchiku.blogspot.jp/

オクムラリエスタジオが入居している世田谷ものづくり学校IIDは、第3期のスタートに向けてただいま模様替え中です。204建築も、メンバーが入れかわることになり、2社の事務所さんがお引っ越しされました。

館内いたるところ、荷物の移動や工事の最中で、廊下にはいろんなものがおいてあります。今日、はこんなものにほほえみかけられた。。。

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作業台の足たち。木を固定する金具ですね。人間の目は、3つの点や線があると顔と認識する脳のプログラム「シュミクラ現象」が働いているそうです。とはいえ、なにか訴えかけられる感じがせつない。

はにかんだような、控え目だけど意志の強そうなほほえみ。天板をのせたら、見えないところで泣き顔になるのだろうか。。。

隅田川の花火大会にお呼ばれしてきました。第二打ち上げ会場の目の前のビルの屋上。特等席!

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どーん!!という大きな音が振動で伝わってきて、火の粉が迫ってくる臨場感。

あちこちのビルの屋上には、人また人!

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色つきよりも、色のない、花火らしい花火が好きです。

一瞬のきらめきににエネルギーをそそぐ美学がここちよい。

三角形の屋根と、四角い躯体で表現される、誰にでもわかるアイコン、家型。家型の雑貨をみつけるとついつい立ち止まって手にとってしまいます。なにげなく歩いていても視界にちらっと入るだけで目ざとくみつけてしまうのは、もう習性になっているみたいです。今日ご紹介するのは、一輪差し。シンプルなザ・家型で、切妻屋根の一部がくぼんでいて、そこに花を挿します。見た目のシンプルさとはうらはらに、制作するのは難しいのでしょうね、きっと。

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そんなこんなでつい手にとってうちにやってきた家型たちがだいぶ増えてきました。ちょこちょこアップしていきます。

2014.06.26

イカット織の古袱紗です。日本のデザイナーさんがデザインして、タイ北部の少数民族のカレン族の人々が織ったイカット織の布から仕立てたもの。

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黄色い色は、黄金繭から紡いだ糸の自然な色だそうで、見ているだけで元気になるような美しさです。材料から厳選してデザイナーさん、職人さんの手を経て出来上がった一枚の布。あまりに素敵なので、このところ、毎日、ながめてます。^_^

テキスタイルは、お部屋の印象をガラッと変えます。15センチ×16センチの古袱紗がおいてあるだけで空間の雰囲気はかわりますから、カーテンやクッションなどインテリアファブリックの選び方はとても大切ですね。

細かい修正作業が終了し、現場から完成の写真を送っていただきました。
砕石敷きの部分と、洗い出しの部分が一体的に見えたり、角度によってはカーブを描いた図としてはっきりみえたり、いろいろな見え方をするのが魅力になっています。

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植物が育つ時期の工事となってしまいましたが、植え替えを極力減らしてほぼ根を張ったそのままの場所を保ちながらお庭を新しくデザインすることができ、ほっとしています。

今年も、これからまだまだ緑が成長するでしょうし、来年の春のバラの見ごろがたのしみな庭になりました。

先週、洗い出しが完了しました。サンプルの時点では玉砂利の黒がちょっときついかな、、と悩みましたが、出来上がってみると、砂利の密度が少し粗いので、黒い面というよりはグレーの面にみえるので、ちょうど良い感じです。

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砕石がすべて敷かれると、土間コンクリートや花壇が島状にうかびあがってくるのでは、と思います。

工事の施工は、ビルドホームテックさん。現場監督は女性の方で細かい進行状況を逐次写真とメールで報告していただいて、安心してお任せできました。

修正、手直しが少々残っているので、竣工写真はまた後日。

本来でしたら、完成!というブログになっていたはずなのですが、、、洗い出しの玉砂利でイメージに合う色合いと大きさを探してサンプルを送っていただいている間に、梅雨入りしてしまいました。。。ご存じのように、先週中盤以降雨が連続しております。お施主さんには遅れる旨、ご了解いただきました。ようやく、今日は雨が上がっていますので、本日洗い出しが行われている最中です。

送られてきたサンプルは、こちら。
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左上の、那智黒のような玉砂利を選択しました。少し黒々しすぎかな、、、という懸念もちょっとありますが、面積がそんなに大きくなく、カーブを描いた図柄がしっかり浮き上がって見えるようにしましょう、というデザイン方針なので、こちらで決定して、施工者さんにお願いしました。

梅雨入り直前の状況はこちら。土間コンの一部に、一段下がった部分がありますが、ここに洗い出しが施工されます。ヒメシャラが植えられて、アイポイントができました。島状にうかぶ花壇が前後にみえて、庭に奥行きが生まれています。
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今週頭の現場の状況は、こちらです。

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土間コンクリートが打たれています。ところどころ曲線状に面が落ちている部分がありますが、こちらにはこれから洗い出しの仕上げがされます。

洗い出しの砂利、なかなかイメージに合うものが見つからず施工者さんに現在サンプルを手配してもらっている最中。植物の色を引き立てるために、花壇の見切りの化粧コンクリートブロックやピンコロ石といったマテリアルは無彩色のグレー系でまとめています。ですから、洗い出しの部分も那智石のようなグレーにしたいのです。

洗い出しというのは、このような仕上げのことです。

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無事砂利が決定して洗い出しが完了すれば、あとは完成までもうすぐ!です。

千葉で、お庭の工事の現場が動いています。日当たりがよく、世話好きのお施主さまはいわゆるグリーンサム(緑を育てるのが上手な人のことを意味します)な方。あまりにも育ちすぎて夏場は雑草を抜くのに体力と時間を費やすことになります。余生を雑草にささげるのはしんどい!とのことで、思い切って土の面積を減らすガーデンデザインの計画をすることになりました。現在、コンクリートの土間がうちあがって、完成間近です。順番が前後しますが、プロジェクトの進行をおいおいアップいたします。

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完成図はこちらのとおり。既存の花壇や植物を島のように残しながら、コンクリート土間の舗装部分と砕石敷きの部分をバランスよく重たくならないように分割しています。

2014.05.23

オクムラリエスタジオのサイトをご覧いただき、ありがとうございます。日々の業務のこと、設計やデザインにまつわる思いや考え方をつれづれに綴っていきたいと思っています。

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