Diary

2015年1月

うちの事務所がオフィスシェアをしている204建築の名物ワークショップ、「茶室を作ろう!ワークショップ」が始動しはじめました。毎年、GWのあたりに開催されていて、年明けくらいから徐々に打ち合わせが始まります。

いままでのワークショップの様子は、こちら。

http://204kenchiku.blogspot.jp/

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メンバーが各々、身近な材料で空間をつくりだすアイデアをもちより、スタディと試行錯誤をくりかえして、練り上げていきます。最初の打ち合わせの時は、毎回どうなることやら、、、、です。

先週、引き渡し間際でバタバタしていたリフォーム、無事完成しました。

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今回は、水回りのみを集中的に使い勝手良くリフォームし、間仕切り壁の移動は必要最低限にしぼって短期間でのプロジェクトとなりました。

Before/afterはこちら。

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キッチンの配置は基本的に元のままなのですが、中途半端で色のトーンが合わない人工大理石のハイカウンターを撤去して広いステンレスの天板に変更。合わせて対面からの収納もふやしました。カウンターが大きくなった分、ダイニング部分の床面積は少し減りますが、空間の見え方は圧倒的にリフォーム後の方が広いです。

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こちらは、洗面室。カウンター天板はウォールナットの無垢板で、オスモカラーのウッドプロテクターを下地に塗って耐水性をアップしたうえで、フロアクリアーの艶消しをセルフペイントしています。

腰壁は、光触媒塗料のオプティマスのセルフペイント。サンプルを見たときから、グレイッシュなグリーンをお施主さんは大変気に入ってくださったのですが、商品名はなぜかアーバングレー。名前のイメージからすると、グリーン味のかかったグレーかなと思い、実物とちょっと違うような気がしました。いずれにしても、色見本をとって確認するということは重要、ということですね。

もうすぐ完成のリフォームの現場。この日は、お施主さんがセルフで塗装をするので、そのサポートに行ってまいりました。リビングダイニングの一番奥の壁、ここはベニヤを全面に貼ってパテしごきまで下地を作ってもらっています。塗料は、先日事務所でも塗装してみた、光触媒塗料のオプティマス。他の壁はビニルクロスの白で、光触媒塗料も白ですが、実物で見ると質感の違いがしっかりでていて、微妙な違いではありますが空間にもたらす影響はとても大きいです。

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塗装で重要なのは、下地面の仕上がりとマスキング。しっかり養生をして、プライマーを2回。ベニヤはかなり吸い込むのでしっかりプライマーを塗っていきます。日当たりがよくて、風通しも良く、空気は乾燥しているので、すぐ乾いてくれて塗装日和でした。

オプティマスは、粘度のある、左官材料のような塗料。でも、とても扱いやすくて、お施主さんに好評でした。

本日は、他にも洗面室の腰壁にグレイッシュなグリーンのオプティマスを塗装して、無垢の洗面カウンターにオスモカラーのウッドプロテクターとフロアクリアの塗装まで一気にセルフ塗装をがんばって仕上げられてました。

来週あたまにお引き渡しのリフォームの現場です。

お施主さん立会いのもと、キッチンウォールシステムの金物や、タオルバーの取り付け位置を決める作業をしてきました。

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ある程度は、展開図という図面上でサイズとレイアウトを押えて必要な位置と数量のアタリをつけてはおきましたが、やはり実物を前に日常の家事動線を考えながら位置や高さを決めていくのが重要です。

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壁にも収納を拡張したいと、バーやマグネットナイフラックを多様します。壁中にバーが取りつく予定。

それにしても、意外と、タオルバーの位置って、難しいのです。

顔を洗ったり、歯を磨いたり、手を洗ったり、お風呂から出たり、使う用途によって必要なタオルの大きさは違いますし、でも設置できる個所には限定がある、という時に、住まう人の普段の生活行動パターンによってどの条件を優先するのか変わってきます。設計者では判断しがたい場合もあるのですね。使い勝手優先でいくと、思いもよらない位置にタオルバーがついちゃったりするのがおもしろいです。

事務所、仕事始めの日に、お土産のお菓子、「かまど」。

お正月特別バージョンで、紅白です。ほんのりピンクがかった赤と、ネガ、ポジの2種類の包装で交互に入っていて、かわいらしい特別感がただよいます。

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包装紙の質感と、赤の色合いの微妙なセレクトで、品がよくもかわいらしくも、どぎつくもなる。色や材料の繊細な判断をしていかないと、見る人の気持ちを引き上げてうきうきさせるようなよいものにはならないのですよね。

建築のマテリアルえらびも、いつも真剣勝負です。住まい手がイメージする空間を目指して、カラートーンや材料質感をかさねがさね検討していくことがとても大事です。などといったことをふと考えてしまう仕事始めでした。

ことしも、一年、よろしくおねがいいたします!