前に記事をアップしてから、2か月半もたっていたのですね。。びっくり。時間がたつのは早いです。
さて、この写真、一瞬なんだかわかりませんが、アップライトピアノのカバーをはずした内部の様子です。実家に眠っていたピアノですが、弾く人があらわれ再生の時を迎えようとしています。
ピアノと言えばYAMAHAやKAWAIですが、うちのピアノはBELTON(ベルトーン)というあまり聞かないピアノ。
自分でもあまりよく知らないことだらけだったので、ググってみました。いまはもうない富士楽器という会社でつくられていたピアノで、ドイツのブリュートナー社の設計を元につくられたピアノだそう。「ベルトーン」という名前は、レオニード・クロイツァーという終戦後に日本でピアノを教えていたピアニストが「まるでベルがなるようなきれいな音ですね」と名付けてくれたそうです。
写真の、鉄骨の左上に、鋳物で「BELTON named by prof. Leonid Kreutzer」と刻印されています。
今まで調律してもらっている現場に立ち会ったことがなかったので、今回初めてアップライトピアノの中身を拝見し、感心してしまった次第。だって、ほんとに小さな手作りのようなパーツが組みあがってできたアクション部分が壮観ですし、鍵盤を押してから音がでるまでにそれらすべてのパーツがそれぞれの役割を果たしているわけで、高度なアナログの技術の結晶をみせられたような気がしました。
みていただいた調律師さんいわく、現代ではほぼお目にかかれなくなった、純然たる国産のピアノ、だそうです。(ハンマーや弦などのパーツはドイツ製ですけどね)今のピアノは、大手メーカーさんのものでも、外国で組み立てられて、日本でネジをとめてmade in Japanだそうで、さみしい限りです。