前に記事をアップしてから、2か月半もたっていたのですね。。びっくり。時間がたつのは早いです。
さて、この写真、一瞬なんだかわかりませんが、アップライトピアノのカバーをはずした内部の様子です。実家に眠っていたピアノですが、弾く人があらわれ再生の時を迎えようとしています。
ピアノと言えばYAMAHAやKAWAIですが、うちのピアノはBELTON(ベルトーン)というあまり聞かないピアノ。
自分でもあまりよく知らないことだらけだったので、ググってみました。いまはもうない富士楽器という会社でつくられていたピアノで、ドイツのブリュートナー社の設計を元につくられたピアノだそう。「ベルトーン」という名前は、レオニード・クロイツァーという終戦後に日本でピアノを教えていたピアニストが「まるでベルがなるようなきれいな音ですね」と名付けてくれたそうです。
写真の、鉄骨の左上に、鋳物で「BELTON named by prof. Leonid Kreutzer」と刻印されています。
今まで調律してもらっている現場に立ち会ったことがなかったので、今回初めてアップライトピアノの中身を拝見し、感心してしまった次第。だって、ほんとに小さな手作りのようなパーツが組みあがってできたアクション部分が壮観ですし、鍵盤を押してから音がでるまでにそれらすべてのパーツがそれぞれの役割を果たしているわけで、高度なアナログの技術の結晶をみせられたような気がしました。
みていただいた調律師さんいわく、現代ではほぼお目にかかれなくなった、純然たる国産のピアノ、だそうです。(ハンマーや弦などのパーツはドイツ製ですけどね)今のピアノは、大手メーカーさんのものでも、外国で組み立てられて、日本でネジをとめてmade in Japanだそうで、さみしい限りです。
先週末、204建築のメンバーで、川崎市の岡本太郎美術館にいってきました。生田緑地という山の上にある美術館までの道のりはちょっとしたハイキングのようでした。新緑の緑とこもれび、澄み切った鳥のさえずり。事務所から車で30分たらずでしたが、まるで別世界へ来たみたい。
本日の目的は、秋にこちらで開催予定のワークショップの打ち合わせ。打ち合わせ終了後に、館内を案内していただきました。美術館のメインシンボル、母の塔。
人がいると、その大きさがよくわかります。生命力が大地から生え登っているようにみなぎっています。
その足元で、みんなの足元と夕日の影。
メンバーの一人が、ミュージアムショップにあった海洋堂のフィギュアのガチャガチャをみつけて、太陽の塔をめざしてトライ。結局、みんな一人一つずつガチャガチャをたしなむことに。ダブらなかったのがすばらしいです。
優雅な週末のひと時をたのしんできました。
最近知って、おいしくてはまっている地ビール、「常陸野ネストビール」。茨城県那珂市にある木内酒造さんで作っているもの。二子玉川ライズの地下の成城石井で発見。けっこう近場で買えることがわかってうれしい。
ふくろうのラベルがカワイので、しばらく並べておくことにしました。(笑)
最初にこれを知ったのは、春に友人と伊勢丹で食事していた時に彼女が飲んでいて、製造元を教えてもらったのがきっかけ。相方くんの先輩の建築家も、ここの酒造メーカーを推していたので、気になっており、GWに遠出した時に、寄ってみました。
古い酒屋さんなのでしょうが、きれいに整備されていて、よい雰囲気でした。酒樽が、ベンチになっています。木内酒造は、もともと日本酒の造り酒やさんだそうです。杉玉が、そのしるしですね。
昨日の読売新聞(5/10)、東京版(26-27面)にワークショップの様子が掲載されました。見開きで制作開始から制作途中、完成後のお茶会までの写真が魅力的に掲載されています。読売新聞とっているかた、5/10版、ごらんになってみてください。
クリックすると拡大します。
ジェイコムのCATVの番組にも取材されました。下記にアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=k5qkhZF8AHw
10分40秒あたりからです。
5/3に開催された、うちの事務所が入居する建築設計事務所のシェアオフィス、204建築主催の茶室をつくろう!ワークショップが無事終了しました。
1月末から少しづつ検討を重ね、部分モックアップはつくりましたが、現物はぶっつけ本番なので、完成するまでドキドキです。今年は、タケヒゴと水糸を使って、引っ張る力で空間をつくりあげることをもくろみました。WSに参加してくれたみなさんと協力して、魅力的な空間が出来上がりました。
お道具をかざって、茶室のしつらえが完成したところ。良い雰囲気。
天井の見上げ。弓のように曲げた竹ひごが宙を舞っています。
床の間は、花入れを吊り下げて表現しています。
WS終了後、ほっと一息つく204建築メンバー。
このお茶室は、5/7までIIDのエントランスに展示されています。
ようやく、家具を所定の場所に設置しました。
逆光なので、窓がとんじゃってますが、腰壁の高さに合わせてすっきりと納まっています。
左奥のプリンタ2台はキャスター付のキャビネットにのっていて、使う時は手前に引き出します。キャスターの扉の内部には、紙類の収納、もう一台のキャスターの内部にはインクストックを収納しています。
書類ケースには、雑多な書類をクリアファイルで分類してつっこんでいます。ほんとは、右下のファイルボックスと同じシリーズの箱があって、それが上段に入るはずでしたが、なんと、ぐずぐずしている間に廃番に。。。。。
つくづく、最近はロングセラーの定番商品というものが存在しないのだなあと嘆く週末の午後でした。
さて、最近は家具の話題ばかりが続いておりますが、先日、「匣屋深川」さんというオーダーキッチンのショールームにご招待いただき、伺ってまいりました。もともと、大正12年に創業した家具やさんで、オーダーキッチンのブランドを作ったとのこと。日本ではあまりなじみのない海外のビルトイン調理機器が使われていたり、オーダーキッチンならではの細かいこだわりや素材がふんだんに使われていました。
でも、一番心ひかれたのは、創業時に制作していたという、古い引き出し。
ふか~い紫色の漆がとても上品です。細かい細工が施された金物も、もう制作できる職人さんがいない、とのこと。。新たに職人さんをさがして、モダンとクラシックがミックスしたシリーズを展開していきたいというお話をうかがって、とても楽しみに感じました。
こちらも、いいかんじ。
カウンターの天板ですが、何らかの理由で 鬆(す)がたっている無垢の木材、材としての価値はとても下がるのだそうですが、アクリルや、錫で象嵌されています。使い方をまちがえると、ちょっと重苦しくなるみみ付きの無垢材ですが、異種の素材との組み合わせでシャープな印象になっていました。
先々週末、家具の塗装を行いました。
クリアであっても塗装をすれば濡れ色になってしまいます。それはそれでよい質感ではあるのですが、木の強さがですぎてしまう感じがして、無塗装のほわっとした質感がどの材でも最高だな~~と、いつも思うのです。でも、汚れのことを考えると塗装の仕上げをしないわけにはいきません。
今回利用したのは、キヌカという、オイルでのフィニッシュです。お米からできている天然塗料で溶剤などが含まれていないので換気の必要もありません。手ぬぐいのような古布にとって刷り込むように塗布していきます。素手で触っても問題ないようですけれども、今回は薄手の使い捨てビニール手袋をしました。ほぼ無臭です。布にとって、木にしみこませていくだけ。簡単でお勧めです。
さて、実はもう一つ棚を作りました。こちらは、スチールラックの棚に入れ込む食器棚。外側がほとんど見えないため、ビス止め、小口も切りっぱなしでカットして組み立てるだけ。2時間弱で完成です。後は、塗装とアクリルの引戸をはめ込んだらおわり!です。
その後、無事家具を家に運び込みましたが、片づけて場所を作って設置するには、もう少し時間がかかりそうです。^_^;
建築の設計で模型を作る時は、適切なスケールを決めて制作します。住宅の場合、外観の様子と内部の様子両方がわかって、ほどほどの大きさということで1/50というスケールがよく使われます。外観のスタディには1/100など。インテリアの模型だと1/30くらいじゃないと細かいところが作り込めない。逆に、もっと大きな規模の建築だと、1/200~1/500などの、計画にみあったスケールの模型が制作されます。
なぜ、この前置きかとういうと、先日訪れた江戸の町並みを残す佐原のまちで、スケールアウトしたお雛様を発見したからです。店先からみつけて、ぎょ!!
よく写真をご覧ください。後ろにあるのは、柱、です。手前にうつっているのは、イスの背もたれ。なんと、原寸、1/1スケールのお雛様。等身というわりには小ぶりにも感じるので、少し小さなスケールかな?でも迫力の大きさ。品のあるお顔立ち、御衣装のおちついた色合い、ひな人形という型で端正に作られているので、この大きさに見慣れてしまうとすてきなお雛様です。
ちなみに、享保雛と書いてありますが、アンティークではなく、昨年制作されたものだそうです。でも、ご衣裳の裂地は時代物だそうで、どうりで、全体の雰囲気が古びた感じと新品の感じが同居していたわけだと納得しました。
(享保雛とは、江戸時代の享保年間から流行したスタイルで、大きなものは80センチくらいのものまであったそう!です。)
自宅の収納が飽和し、コントロール不能となってきたため、収納家具を追加することを決定。入れたいものはプリンターと書類関係、窓の腰の部分にぴったり収めたいという制作条件がきまっていたので、既製品ではなく自作することにしました。自作とは、発注するのではなくて、文字通り自分たちで制作する(!)、ということでございます。
うちの相方は、授業の実習で家具を作る指導もしていたりするので、今回のようなシンプルな家具はお手の物。作業の流れをほぼお任せし、私は助手をさせていただきました。
工房をおかりして、土日で制作し、本日午前中にプレス機から出したところ。大きな箱の中の2つの小さな箱に、キャスターと扉をつけて塗装を施して完成となります。
素人が自作で手間をかけずにざっくり手っとり早く作るには、小口はきりっぱなし、箱に組む時に、ビス止めというのが定番(?)ですが、今回は小口はきれいにしたい、ビスがみえるのは嫌だというわたしのワガママで、ビスケットジョイントという細長いダボのようなジョイント材を使って箱型に組んでいき、小口はテープを貼って処理をしました。(このあたりは、夢中で作業していたので写真撮り忘れました。。)
シナのランバーコアはこの大きな機械でカットします。定規を切りたい寸法に合わせて材を置いてスイッチをポンと押すと、後は自動的にきれいにカットしてくれます。
箱が一つ、組みあがったところ。
もうひとつの箱。巨大なクランプでしっかり固定します。
これらをプレス機で押えて、接着剤がしっかり固まるまで固定します。
さて、ほぼほぼ出来上がった状態ですが、残りの作業は、プリンタを乗せるキャスターキャビネットの扉付けと塗装。しばらく作業日がとれないので、完成はもう少し先になりそうです。
うちの事務所がオフィスシェアをしている204建築の名物ワークショップ、「茶室を作ろう!ワークショップ」が始動しはじめました。毎年、GWのあたりに開催されていて、年明けくらいから徐々に打ち合わせが始まります。
いままでのワークショップの様子は、こちら。
http://204kenchiku.blogspot.jp/
メンバーが各々、身近な材料で空間をつくりだすアイデアをもちより、スタディと試行錯誤をくりかえして、練り上げていきます。最初の打ち合わせの時は、毎回どうなることやら、、、、です。