Diary

2015年2月

先日お伝えした家具の設置完了後の写真です。制作は、この家を新築した時の造作家具を担当していただいた、ニシザキ工芸さん。

なるべく建築と一体化して存在感を少なく扉を閉めてすっきりとさせる見せ方と同時に、いちいち扉をあけて閉めるというアクションはどうしても面倒くさくなりがちなものなので、使っている時は開けっ放しにできるような扉のシステムを検討しました。

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下の段の中央2枚の扉はスライドして開きます。単純な引き戸とは違って、スライド丁番が引き戸のように横に動くといったイメージのドア金物(モノフラットリンクスヒンジ)なので、扉がしまったときは、面がフラットなのです。お施主さまと相談を重ねて、子どもたちが将来小学校に上がった時に、家にいる間は開けっ放しでランドセルや教科書、プリント類や個人の持ち物をここにしまって、夜寝る時、朝学校に出かけるときはきちんと扉をしめる、という使いかたを想定しました。(ここのお宅は、リビング勉強にする予定だそうです。)

上下の大きな白いボックスの中間の棚は、アクリルを入れて飾り棚としています。

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この棚には、ご夫婦が趣味で集めた小物達が陳列される予定。棚板は、室内の木部で使われているシナ突板と色をあわせて、濃いこげ茶のオイルステインです。奥の壁のグリーンは、部屋の中やルーフテラスの植物グリーンたちとあわせたいというご要望で選んだカラーです。あまり詰め込みすぎると、せっかくのグリーンがみえなくなってしまうので、、、、少し余裕をもって飾りましょう!!

作っても作っても足りなくなっていくのが収納。適切な容量を確保したら、後はモノの量をそれに納まるようにコントロールしていかないと、家の中は無法地帯と化していきます。無法地帯ができることが嫌で今回家具の追加を依頼してくれたお施主様。今回制作させていただいたこの家具が要望にそえることを願っています!

以前設計した住宅のお施主さまから、造作の家具をおねがいしたいと連絡があったのは、昨年の10月。家が完成した時から2人も新しい家族が増えて、皆の持ち物の定位置をつくりたい、とのことでした。打ち合わせを重ねて、制作を依頼し、本日取り付けです。

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いまは、まだ保育園と生まれたての2人の兄弟ですが、今はリビングを覆い尽くすおもちゃたちをしまう場所として、小学校にはいったら、ランドセルから教科書やプリントなどをしまう場所になります。

取り付け完了後の全体像は、また後ほど。