Diary
2015.03.26

建築の設計で模型を作る時は、適切なスケールを決めて制作します。住宅の場合、外観の様子と内部の様子両方がわかって、ほどほどの大きさということで1/50というスケールがよく使われます。外観のスタディには1/100など。インテリアの模型だと1/30くらいじゃないと細かいところが作り込めない。逆に、もっと大きな規模の建築だと、1/200~1/500などの、計画にみあったスケールの模型が制作されます。

 

なぜ、この前置きかとういうと、先日訪れた江戸の町並みを残す佐原のまちで、スケールアウトしたお雛様を発見したからです。店先からみつけて、ぎょ!!

 

ohinasama

 

 

 

 

 

 

 

 

よく写真をご覧ください。後ろにあるのは、柱、です。手前にうつっているのは、イスの背もたれ。なんと、原寸、1/1スケールのお雛様。等身というわりには小ぶりにも感じるので、少し小さなスケールかな?でも迫力の大きさ。品のあるお顔立ち、御衣装のおちついた色合い、ひな人形という型で端正に作られているので、この大きさに見慣れてしまうとすてきなお雛様です。

ちなみに、享保雛と書いてありますが、アンティークではなく、昨年制作されたものだそうです。でも、ご衣裳の裂地は時代物だそうで、どうりで、全体の雰囲気が古びた感じと新品の感じが同居していたわけだと納得しました。

(享保雛とは、江戸時代の享保年間から流行したスタイルで、大きなものは80センチくらいのものまであったそう!です。)