KN邸0
KN邸1
KN邸2
KN邸3
KN邸4
KN邸5
KN邸6
KN邸7
KN邸8
KN邸9
KN邸10
KN邸11
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
KN邸
東京都渋谷区
集合住宅
7階建の6,7F部分
RC造
延床面積 127㎡(対象住戸部分)
KN邸
2015

RC集合住宅リ・リフォーム

築35年の集合住宅の一住戸のリフォームです。すでにリフォーム完了した物件でしたが、水回りを中心にリ・リフォームしました。

既存がメゾネットになっており、上下階でパブリックなエリアとプライベートなエリアがしっかりゾーニングされていました。ただ、すでにリフォームされていたお部屋は、トイレや洗面室が狭かったり、キッチンが無理やりカウンターキッチンにされていたりと、生活をイメージしがたいものであったため、つじつまのあわない空間を調整していくことをメインにリ・リフォームの設計を進めていきました。

まず、カウンターキッチンのハイカウンターを撤去し、その分キッチンの天板を広げて反対側からの収納も追加しました。既製品のシステムキッチンの人工大理石のカウンターをステンレスカウンターに変更し、耐久性と質感のよさをあげています。上下階にそれぞれあった、トイレと水回りは、下階が異様に狭く、上階が無意味に広いというアンバランスなものでした。そこで、下階の洗濯機を上階に移動することと、トイレと洗面室を一体化することで空間に余裕を持たせました。

工期が短いことと限られた予算の中で、再利用できるものはできるだけ再利用し、既存建具も場所を移動して積極的に利用しています。ただ、既存の床材、建具面材の色がお施主様お手持ちの家具調度類と合わないため、面材にはフィルムを貼ってカラートーンをグレー系の木目でそろえました。床は釘打ちせず上から敷いていけるラミネートフローリングを採用しました。フィルムタイプのPTC式床暖房とあわせても、既存床から数ミリのプラスで床も一新しています。全体に、木目調の人工素材で覆われていますが、玄関のベンチ収納と洗面カウンターにのみ、無垢のウォールナット材の天板を利用し、ポイントで自然素材の存在感を感じられるようになっています。また、お施主様の調度類が無垢の家具や自然素材のものが多いため、逆にベースとなる空間はアーティフィシャルであっても息苦しさを感じないものになりました。